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Set It Off Ⅳ    06.01.2007
俺はゴクリ、と唾を飲んだ。

これから何を言われるのか、分かったものじゃない。
「お前の性的興味や趣向はどうでも良い」とかさらりと抜かしやがる超自己中男だ。


「そうだな。まず、服を脱げ」
目の前で立ちはだかる男は、腕組みしながらそう俺に命令するとまたあのビジネス用の笑みを浮かべる。
顔は穏やかなのに、声が鋭い。

俺は黙って着ていたジャケット、Tシャツとデニムのハーフパンツを脱ぐ。
ブラとパンツ姿になると、ソファから立ち上がり、男の前に対峙するように立った。
ついでに、睨んでやる。

人前で裸になるのは別に構わなかった。
体は鍛えて有るし、別に減るもんじゃない。
現に、俺の体を見た門田の顔に一瞬感嘆の色が浮かんだのが伺えた。

「全部だ」
俺は門田を睨みつけながら、ブラを外す。
小ぶりな胸が開放されてスッと空気があたる。
下の、お世辞にもセクシーとは言えないボクサー風の下着も屈んで剥ぎ取った。

門田も俺の目を見据えてる。
「そうだな。次は、跪け」

俺は門田の命令に従った。
奴の股間がすぐ目の前にある。
門田は俺の髪の毛を掴んで腰を突き出す。


「俺をイかせてみろ。女として、な」



「う。キモイ……」
それが奴の赤く怒張したモノを見た俺の一言目の(素直な)感想だった。
「キモイ、だと?」
小さく呟いたつもりなのに、門田の耳にはしっかり届いていたらしい。
きっとこの自信満々の自意識過剰男は、生まれてこの方一度も女に自分のモツを『キモイ』と形容された事がないのだろう。
俺の髪を掴んでいる男の手に力が入り、俺の顔に赤くグロテスクにそり立つ男の印をぐいっと押し付ける。

「舐めろ」
口元に滑った先端を宛がいながら、男は俺に命令した。
俺は男を睨みながらその一物を口に含んだ。





まさか自分が男とこういう行為をするとは思っても見なかった。



自分は普通じゃないと、小さい頃は思っていた。

他の女の子のようにリ〇ちゃん人形やクマの縫いぐるみの類には興味が皆無で、俺はガンダムやプラモデルを集めた。コテコテの少女漫画よりも少年漫画を好んだ。

初恋は、小学校の時。
真樹ちゃん、という女の子だった。
最初はそれが恋とは知らず、俺は真樹ちゃんのひまわりみたいな笑顔に、彼女のそばにずっと一緒に居たくて、親友としていつも一緒につるんでいた。

ただ、それが決定的なものになったのは、小学校6年の
体育授業前の着替えの時。
胸が膨らみ始めた真樹ちゃんの全裸を目撃してしまった俺は、どうしようもない性的興奮を覚えた。
真樹ちゃんの裸がずっと忘れられなかった。

俺とは違う中学に行き、真樹ちゃんとはそれっきりだった。

中学では、スポーツ…特に得意だった水泳に熱中して俺の中で溜まっていたどす黒いものを発散した。
祖父母…じいちゃんとばあちゃんに育てられた俺は、自分が抱えている悩みを打ち明ける相手が誰も居なかった。
女の子を好きになる度に何度も悩んで、何度も死のうと思った。
自分のアイデンティティーを捜し求めた。

高校に入り、学校以外ではスカートを穿くのを止め男のような格好をしだしてから、俺のルックスのおかげか、俺みたいな悩みを抱えた奴らも結構居るのか、不思議な事に女の方が俺に寄ってくるようになった。
高校時代は、後輩やら同級生やらに何度も告白された。
彼女達と付き合うようになって、俺は自分に自信を持つようになった。


それ以来、女に不自由はしていない。
そして、俺の中で『普通』というカテゴリーやボーダーラインは無くなった。
全てが『個性』に変わった。




ううっと唸りながら俺は門田の怒張したモノに舌を這わせた。
俺の口の中に、男の味が広がる。
ふうん。男ってこういう味がするんだ。
そう冷静に思いながらも、俺は全く興奮を覚えない。
でも、1千万円という札束が俺の肩に重くのしかかっていた。

やるしかない。

試しに、舌を動かしてみる。
「下手くそだな。だが…1時間有る。ゆっくりやれ」
門田は俺の髪を掴みながら、そう言い放った。

下手くそ。
負けず嫌いな俺は、その言葉に煽られる。
「やり方……教えてくれよ。噛み千切っちまう前に」
言いながら、門田を見上げる。
その言葉に、何故だか門田の男がむくむくと体積を増した。

「ただ舐めるだけじゃなく、もっと口と手を使え」
門田は俺をあきれた様に見下ろして大きく溜息をつく。
俺は不器用ながらも、肉棒の先端の丸みを吸い上げたり、根元からスッと舌を這わせたり、柔らかなボールを揉んでみたり、手で摩ったりと色々と試してみた。

「まじーな」
男の先端の小さな穴から垂れ始めている透明な汁を啜る。
門田が頭上でフッと鼻で笑って、突然俺に腰を突き上げた。

「ゴホッゲホッ!!おええええ!!!」
喉の奥のほうに男のでかい棒が当たり、俺は苦しくなってむせた。
「な、何すんだよ!!」
「もういい。上だけ口で含んでいろ」
今の咳で半分涙目のまま門田を見上げると、不快そうに首を振りながら門田はそう俺に命令した。
俺は相変わらず睨みつけながら、男の柔らかい先端だけ、はむっと口に含む。
門田も俺を同じ表情で見下ろしながら、反り立つ自身に手を置いた。



怒ってるな、相当。
現に、あのビジネススマイルはもう見せていない。
無表情か、不快そうな顔。

門田は握ったモノを上下に動かしだした。

心なしか、時間が経つにつれて門田の呼吸が速まっていく。
先端から滲み出ている汁も、だんだんと量を増していっているようだ。



そして、そのときは突然やってきた。
一瞬体を硬直させると、門田は俺の髪の毛を掴んで引っ張り俺の口の中からブツを離す。




始めて、男の射精する瞬間を目にした。

さっきまで透明なものが滲んでいた穴から、勢いよく白くてドロドロとしたものが発射される。

最初の一噴きを俺の頬にかけると、再度俺の髪を掴んで口元に突きつける。
俺は黙って口を開き、二噴き目以降を口で受け止めた。





俺の口の中にクソ不味いネバネバしたモノが広がった。

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