「はっあっあっあっ……。」
あたしは朦朧とした恍惚感に浸っていた。
この男はの技術(テク)は、半端じゃなくて。
遊び人として有名なだけあって、どの客も凌ぎダントツで女の体を知り尽くしていた。
だから、どこがあたしの弱点かもとっくのとうに知っていて、わざとそこを攻めてくる。
寝床に俯いて膝を立てた鵯越えの格好(バックの事)のあたしは、恥ずかしげも無く花弁を彼の目に曝け出していた。
あたしの入り口から指三本先の快感のツボを狙って、わざと熱い自身を擦ってくる。
後ろから繋いであたしを攻めながらあたしの胸を掴んだほっそりとした手は、もちろん桃色に尖った先端に刺激を与えるのも忘れない。
「はぁっ……どう…だ?降参…しろ、よ??」
「バ…カ。そ…簡単に…は……イってやん…な…あんっ!」
彼はさっきから何ども体勢を変えてあたしを攻めていた。
最初は二つ巴(69)。
お互いの秘部を貪るように味わった。
彼の男は、ちょっと普通の人より大きくて太めで。
まあ、そんな事本人に言ったら天狗になるから言わないけど、それを口に頬張って飴玉のように舐めるのは嫌いじゃない。
あたしが絶妙な舌使いで吸ったり舐めたりしてあげると、彼も負けじとあたしの花弁の芽に歯を立てたり隠花を舐めたりして刺激を与えてきた。
小さな蕾の隠花に指を添えられたときは、あたしも負けじと彼の小さく襞の寄って萎んだ禁断の蕾を刺激した。
「あ…あ…ん…あぁ…。」
「くっ……つっ……挿れるぞっ…。」
お互いの唾液で秘部が濡れ、準備が整うと、彼は遠慮なくあたしの中に入ってきた。
深山の体位で、仰向けのあたしの両足首を抱えて深々と自身を差し入れる。
「お前、すげ…濡れてるぜ…中……熱くて千切れそうだっ…。」
「あ…んただって……!!」
ただの出し入れではもちろんなくって、微妙に腰の角度を変えて攻めてくる。
暫くすると、あたしの片足をさげて松葉崩しで攻めてきた。
彼の男が根元まで入っているようで、奥深くにあたる。
もちろん、あたしも彼に攻められてるだけじゃなくって。
イキそうになる手前で体勢を変えた。
あたしは得意の百閉(騎乗位のことね)で、主導権を握ろうと試みた。
腰を動かし、上から下に仰向けに寝そべっている彼を見下ろすと。
あたし達が繋がれている場所に薄い瞳を空ろに漂わせていた。
亜麻色の長い髪がフワリと広がっていて、汗ばんで桜色に染まっている体が色っぽい。
広い胸を上下しながら息をしている彼は、あたしと目が合うと余裕のウインクをかましてきやがった!!
「お前をイかすまで……俺はイクつもりねーからな…。」
言いながら、大きく揺れているあたしの胸に手を置く。
「他の奴ら…なんて…目じゃねーほど…快感…与えてやる……。」
半身を起こして、あたしの胸の先端を赤子のようにチュっと吸ってきた。
「あんっ……!!あたしだって…負けない…もんっ!!」
あたしも手をのばして彼の小さな胸の先を指で擦った。
いつも、こんな感じだった。
どちらかが我慢できず先に果てるまで続ける。
大したことじゃないけれど、負けず嫌いのあたしはこの男に負けたくなくて。
これで何度目かの同衾だけど、この男が先に屈した事は未だ持って無かった。
それもあって、今回の木蘭さんは気合が入っていた。
腰を振り続けていると、あたしの足がだんだん疲労で疲れてきた。
それを察してか、たんなる偶然か。
彼は自身を抜き出しもせず、繋がったままクルリとあたしの体を反転させて仰向けにし、そのまままた後ろ向きにした。
っつーか、すごい技!!すごい速さだわ!!!
何度も体勢を変えて辿り着いたこの鵯越えの格好のまま、彼はあたしの桃尻を掴んで広げながらすごい勢いで突き上げてきた。
「はん…あっ……んっ……。」
二人の愛液で卑猥な音を立てているそこを突く速さが増してくる。
やばっ…も…だめ。
負けたくないけど、あたしも理性の限界が近づいていた。
それでも唇を噛んで我慢していると。
突然彼が熱い塊を抜き出した。
ええ??!!
とか思っていると、もの凄い力で体を仰向けにされて。
「なっ!!!」
と言葉を発する間もなく、あたしの目の前に怒張した彼の男が突き出され…。
「………っあ。」
先端からゆっくりと、白くて暖かいものを吐き出した。
噴出を繰り返すドロドロとしたそれをあたしの頬や口元に浴びせかける。
全部出し終えると、自分の欲望がついているのも気にせずこいつはあたしに熱い接吻をしてきた。
「いっぱい出たなぁ。」
唇が離れると、あたしはのん気に小さくなった自身で遊んでいる男を睨んだ。
「この……バカ野郎。タコ、ボケ、死ね。」
そんなあたしの暴言にはちっとも動じず、顔射しやがったこのおたんこ茄子はスッキリした顔で
「今日はお前の勝ちだ。」
なんて言いながら笑っていた。