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FORTUNATE:フォーチュネート




 「あのね。あたし、子供が欲しいの。」
その一言が、俺の脳天を直撃した。
「だから、ね。早乙女君に種を提供してもらおうと思って。」
種??
俺は種馬なんだろうか?
「仕事以外で早乙女はやめてください。」
俺は努めて冷静な声を出した。
「わかった。じゃあ、今から晃(ひかる)君って呼ぶから・・・。」
そう言いながらかほりさんは無邪気に俺をキングサイズのベッドの上に押し倒した。

 俺は父親の口利きで、大学の小遣い稼ぎ兼社会学習も兼ねて知り合いが経営するインテリアデザイン会社にアルバイトとして雇ってもらっている。
働き始めて2ヶ月目のある日。
会社の社員でキャリアウーマンとして有名な坂本かほりさんに口説かれた。
歳の差8歳。
最初は、彼女みたいな年上の美人が本気で俺に興味を持っているという事実が信じられなかった。
「あたしね、子供が欲しいの。」
そう。この一言を聞くまでは。
「だって、あたしの知ってる男の中で彼女がいなくて、ちょっとトロくて、頼らなくても放って置いても全然大丈夫で、どう転んだって養育権を主張したり逆セクハラで裁判所に訴えたりしないハンサム君って君だけなんだもん。」
「…はあ。」
グサグサグサ。
はい。全部本当です。かほりさんは俺の性格を随分知ってるようだ。でもそこまで言われてハンサムと付け足されてもあまり嬉しくなかった。

「それに、あたし好みの綺麗な顔してるし。」
仰向けに寝かされた俺はTシャツを着たまま、かほりさんにされるがままになっていた。
ジーンズのジッパーが長い爪でジリジリと下ろされていく。

「顔の割には女性経験少ないし。大人しくていい子だし。…支配しちゃいたくなるタイプなんだもん♪」
こっちは脱がされてるっていうのに、かほりさんは仕事着のスーツのままだ。
化粧も完璧。
ジャケットまで着ている。
仕事が終わり、俺は今日も誘われるがままかほりさんのマンションに寄った。
関係を持ってからもう何度目かの逢瀬。

「あっ…っか、かほりさん!」
俺のジーンズを膝くらいまで引き下ろすと、青い綿のトランクスの上からかほりさんはそっと俺自身に触れた。
「あーあ、あたし柔らかいのが好きなのに、もう晃(ひかる)君のここは固くなっちゃってるっ。」
俺が反応しちゃってるのがさもいけないかの様にかほりさんは非難の声を浴びせる。
「え、ご、ゴメンなさい。」
って、自分は何も悪くないのについ謝ってしまう。

かほりさんは反応するまえのあそこの暖かくて柔らかい感覚が好きらしくって、終わった後も、俺が寝ている時ですら触ってくる。
こればっかりは男の生理現象で、彼女の滑らかな手で撫でられたり握られたりすると、意思に反して俺のアレも反応してしまうのだ。

「しょうがない。一回出してあげる。」
そう言うと、かほりさんはトランクスも引き下ろした。
「あ。」
下半身にすうっと風が当たる。

かほりさんは俺の両足を持ち上げて、ジーンズとトランクスを脱がせた。
上はTシャツで、下は真っ裸という間抜けな格好。
俺の膝をM字型に折り曲げると、かほりさんはベッドの端から、その長い睫毛に縁取られた大きな瞳で俺の体をジッと眺めた。

「かほりさん…なんか、恥ずかしいんですけど…。」
俺は何故だか急に羞恥心を感じて、無駄だと分かっていても、隠しきれないほど大きくなった自身を手で覆ってみる。
「うわあっ、晃君超エッチだよ。」
俺の手を優しく退けると、かほりさんは人差し指でチョン、と先端に触れた。

「…っあ…。」
生で触られて俺はブルッと体を震わせる。
俺が反応しているのを楽しんでいるのか、かほりさんは人差し指で円を描き出した。

「…かほりさん…。」
もっと触って欲しくって、俺は彼女の名前を呼ぶ。
「あのね。晃君のが今まで見た中で一番綺麗なんだよ。毛も薄いし、晃君のおちんちんって大きいし皮が無いでしょ。だから、すっごく形が良い。」
おちんちん…。
彼女の上品で形良い唇から零れたその卑猥な言葉が何故か俺の欲情をそそった。
そう。俺は海外で生まれた。
だから、生まれた時に包茎手術をしてあって皮が余っていないのだ。

そうっとかほりさんの手が俺の竿を握った。
「今日は何をしよっかな♪」
茶目っ気のある笑顔で微笑むとかほりさんは手の中の俺を強弱をつけて軽く揉みだした。
「うっ…かほ…りさん…ずるいっ……。」
体の神経全部がそこに集中してきている。

俺は、俺ばっかりこんな目にあっているのがいささか不公平な気がして彼女を非難した。
俺だってかほりさんの細くて白い体が見たい。
大きめの柔らかい胸に触りたい。
三角地帯に隠された秘花の熱さ感じたい。

「晃君は確か内股のあたりが弱いんだったよね。」
俺の抗議を無視して、かほりさんは片方の手で内股を撫でだした。
「っ…。」
悪戯な手は時間をかけてゆっくり、そろそろと上の方へ登っていく。
「あんっ…ぅ…。」
指が俺の袋の裏を軽くくすぐった。
いつの間にベッドの上に移動したのか、かほりさんは俺の股の間にいた。

無防備に広げられた足を更に大きく広げさせられる。
うわあっ、恥ずかしい…。
「晃君のおちんちんの下のボールって、精がぎっしり詰まってるって感じ。」
言いながら袋の皺をひとつひとつ確認して伸ばすように五本の指を駆使して撫ぜる。
「やっ…かほりさんっ…。」
片手は竿を。もう片方は俺の袋を執拗に愛撫しながらかほりさんは天使のような笑顔を浮かべ、小首を傾げる。

「晃君はどうやってイキたい?」
「く…あん……かほり…さ…んと一緒がいい…です。」
喘ぎの混じった途切れ途切れの言葉で返事を返した。
「最初は、駄目。いい子だったら2回目に入れさせてあげる。」
「ああっ!」
かほりさんは少し激しく、竿の手を上下に摩った。

「あ…ううっ…。」
気持ちがいいけれど、このままイキたくない。
下の分身はそんな意思に反してどんどん膨れ上がる。
「…?」
ふと突然、俺の下半身が解放された。
「あ、そうだ。晃君にこれ買ってみたんだけど。」
思いついたように、かほりさんはベッドから降りて引き出しの中から何かを取り出した。

人差し指と中指に挟んで振って見せる。
「…何ですか、それは…?」
目の悪い俺は眼鏡無しでは見えなくて、目を細める。
それでも、良く見えない。
「何でしょうね?」

フフフ、と含み笑いが聞こえたかと思ったら、今度はガサガサッと音がした。包みのプラスチックを開けているらしい。
放置された自身が空しい。
俺は突然虚無感を感じて味気なく思いながら自分の怒張した部分に手を這わせた。
強弱をつけながら上下に擦る。

「あらあら。晃君、あたしがちょっと目を離した隙に独りエッチしてるの??」
俺の目の前に影が出来た。
かほりさんが瑞々しいその唇でキスしてきたからだ。
「ん…かほりさん。」
果実のような甘さと弾力を、味わう。俺は堪らなくなって舌をこじ入れた。
暫くお互いの口腔内を隅々まで堪能した。

「ホント、全くもって君は掘り出し物だわ。」
切なそうに呟くかほりさんが欲しくて、彼女を引き寄せようとする。
「うわっ!」
と、その時。俺の尻に冷たい感触がした。
弾みで、自身の手の動きを止めてしまう。
「しーっ。落ち着いて。ただのローションだから。」
(嘘だろ??)
と俺の理性が叫んだ。
確かに。
塗られている場所は俺が今まで誰にも触らせた事のない秘所だった。

俺の、隠花。蕾。窄み。菊花。
かほりさんは体を離して再び俺の足元へ移動した。
俺の脚を再び広げる。
「たっぷりと塗ってあげるからね。」
かほりさんは俺の小さな穴付近をマッサージし始めた。
「……ちょっ…かほっ…ああ!!」
声が出る。
かほりさんの指は円を描きながら小さく窄まったその付近のマッサージを続けた。
禁断の場所を触られているという羞恥心とそれに反する快感で、体がブルっと震えた。

「だんだん柔らかくなってきた。」
つぷっ、と彼女の指が浅く侵入した。
「!!」
突然の異物感に、力を入れてしまう。
「コラッ。締め付けないの!!リラックスリラックス。」

入り口奥付近にもローションをたっぷりつけながら、指はそろそろと中に入っていく。
「い…痛っ!!」
「男なら我慢我慢。すぐに快感になるんだからね。」
かほりさんは俺を安心させる為か、俺の頭を撫でながら額に小さく唇を落とした。

俺は目を瞑って歯を食いしばった。
辛い部分を通り越すと、するりと奥まで入った。
「入ったよ。結構素質あるんじゃない、晃君?」
なんか…すっごい違和感だ…。
俺の体の中にかほりさんの指が入っているという事実に、何故か興奮が高まった。
指が中で動く。
俺の体の奥を探っているようだ。
同時に、俺の分身を口に含まれた。
「ひゃっ!かほりさんっっ!!」
これは、不意打ちだった。
後ろは指で弄られ、前は口で遊ばれている。
「あ…あんっ……く…!!」
かほりさんは絶妙な舌使いで僕を攻めた。
「君は隠花の喜びを分かってるみたいね。やっぱりあたしが目をつけただけあるわ。」

俺は彼女の巧みな技術に、ただ体を悶えさせる事しか出来なかった。
そして、その瞬間は訪れた。
「かほっ……さん…で…出ちゃう…い……いく…かも……。」
かほりさんの大きな瞳が、俺を優しく見つめた。
強く吸っていた口を離して、
「イってもいいよ。」
と言った。
「あっ…あっ…あっ…かほりさん!!ああああ!!!」
ドピュッ、と勢いよく俺の先端から熱い迸りが飛び散った。
俺の飛沫の欠片がかほりさんの顔に点々とかかる。
そんな事には動じず、かほりさんは目の前で俺が何度も噴出している様を満足気に眺めた。

「いっぱい出たね♪」
俺が出し終わるのを確認すると、かほりさんは腹筋とTシャツの上に広がった白い欲望を手で掬って舐めだした。
綺麗に拭い去ってくれる。

その間、彼女の指はまだ俺の中に入ったままだった。

「やっぱりちっちゃい晃君がいいな。」
暫く経って。
出し終わって後片付けを終えたかほりさんは、小さく収縮した俺を玩具の如く弄んでいた。
「かほりさん…。」
体を重ねる毎に、俺の中でかほりさんへの想いが募る。

 今まで、女性経験が無かったわけでは無いけれど、そんなに豊富と言える程でも無かった。
付き合った子が年下が多かったせいか、俺が女の子をリードしていた。
そう、かほりさんに会うまでは。
彼女は主導権を握りたがる。俺は素直に彼女のいう事を聞いた。

体を重ねる毎に、自分の知られざる快楽スポットを発掘され、開発される。
彼女の小悪魔的な美貌が堪らなく俺の欲情をそそった。
これが恋愛感情と言えるのかは分からない。
ただ、なんとなく、彼女になら何をされても良かった。

 会社でのかほりさんはいつも他人行儀で俺に接して、仕事関係の会話以外は一切してくれない。
他の男性社員やクライアントには笑顔を見せるのに、俺には視線すら合わせてくれなかった。
俺はたとえそれが仕事用のスマイルだと分かっていても、羨ましくて悔しかった。

だからそんな時、独り優越感に浸る為、ベッドの上で悶える彼女の姿を思い浮かべて空想の世界に浸る。
彼らの知らない彼女のスーツの下の、白い肢体を思い出すのだ。

 「じゃあ、これも入るかなぁ?」
僕を正気にさせる一言が降ってきた。
言いながらかほりさんが取り出したのは、細めの男性器を模った奇妙な突起の付いているアナルプラグだった。
暫くふにゃふにゃの俺で遊んでいたかほりさんはそれに飽きたのか、新たなアイデアが沸いたのか、手の物を振って小さく呟いた。

その横には何の為にかガムテープが置いてある。
「えっ…。」
細いといってもそれはかほりさんの指の一回りも大きい。
それに、ガムテープなんて…何の為に?
「そ、それは…ちょっと…。」
青くなって怖気づいた俺を見て、かほりさんは小さく「しょうがないなぁ」と呟いた。
「晃君、あたしの事どう思ってるの?」
聞きながら、かほりさんはスーツのジャケットを脱いだ。
「は?」
どきっ。
どうって、どういう意味で彼女は聞いているんだろう?
「だから、あたしの事ただの仕事場での先輩として見ているのか…。」
ブラウスのボタンを一つ一つ外していく。
「それとも、ただのセフレとして見ているのか…。」
黒いレースのブラが顔を覗かせた。細みな身体の上の白くて豊満な胸が、動くたびに優雅に揺れる。

「それとも、それ以上に好意をもってくれているのか…。」
ストン、と音を立ててスカートが下ろされた。
ストッキングを脱ぐとブラジャーとお揃いの黒いTバックのトンガが姿を現した。
丸く円を描いた丸出しの尻を見て、俺の分身へ血液が一気に逆流する。
「あらあら。今さっき出したばかりなのに、もう回復してるわ。」
一つに束ねられていた長い髪の毛を、フワリと解く。一瞬にして広がる花の香りが俺を酔わせた。
俺は魔術にかかったように彼女の瞳から目が離せない。

口辺に小さな微笑をたたえながらかほりさんは俺のTシャツを脱がせた。
「ねえ…どうなの?」
人差し指で露になった俺の乳首を撫でる。
「…あ…。」
敏感な場所を弄られてビクリ、と体が硬直した。
「あたしの事、好きなのかな?」
言いながらかほりさんは、焦らすように時間をかけてブラジャーを脱いだ。
後ろのホックを外したとたん、ブルン、と開放された胸が露出する。
先端が桃色に色づいている豊かな胸が近づいてきた。

触れたい。味わいたい。感じたい。
「かほりさん…。」
俺はその瑞々しい先端を味わいたくて、上体を起こした。
「あ……ん。」
俺が頂を咥えると、かほりさんが色っぽい声を出した。
吸ったり舐めたりして、刺激を与える。
空いている両手は、彼女のわき腹や半剥き出し状態の桃尻を行き来して、トンガに手をかけようとした。

「まだ駄目よ。」
かろうじて彼女の三角地帯を覆っている小さな布の塊に手をかけた途端、彼女は身を捩って俺から離れた。ベッドから降りてしまう。

「え…かほり…さん??」
きっと俺が物足りない寂しげな顔をしていたのだろう。
彼女は俺を慰めるように髪の毛を撫でた。
「そんな顔しないの、晃君。後で好きなようにさせてあげるから、ちょっとうつ伏せになって膝を立てて頂戴…。」
彼女は再び傍らに置いてあったアナルプラグを手に持った。
「まじ…ですか?」
聞き返しながら、うつ伏せになる。

彼女が再び俺の隠花にローションを塗りだしたので、俺は少し青くなった。
考える暇も無く、その時は来た。
「くわっ!あ…ああああ!!!!」
俺の蕾の入り口にそれが宛がわれた。
同時に、硬質な感触と、先ほどより激しい異物感と痛みが俺を襲う。
小さな襞を広げながら、それを強引に奥に挿れられる。
先ほどまで膨張しかけていた俺の男が萎え始めた。
「うう…くぅっ…。」
だが、思ったよりも蕾への痛みは短かった。
深々と差し込まれると、絶妙な位置に突起が当たって突然快感に変わったのだ。

かほりさんは俺の中でそれをグリグリと動かした。
「あ…あ…ふぁ…あっ……!」
恥ずかしい喘ぎが俺の口から零れる。
「すごーい、色っぽいよ、晃君!」
嬉しそうな声を上げると、彼女は何かで――恐らく、先ほどのガムテープか何かを尻の上から貼って――俺の尻のプラグを固定した。

「は…か、か、かほり…さん?」
いつの間にか全裸になっていたかほりさんは、うつ伏せの俺の目の前で四つん這いになってその白桃を突き出してきた。小さく窄まった隠花と、パックリと口を開けた花園が俺の目の前にある。

「晃君、舐めて…。」
愛しそうな声が聞こえた。
もう既に蜜が溢れている花園に俺は夢中でしゃぶりついた。
両手で尻を押し広げて、花弁を全開にする。
舌を差し入れたり指で糸を引く蜜を味わう。
彼女に、感じてもらいたい。
他の男には与える事の出来ない喜びを、分け与えてあげたい。

「あんっ…ふ……晃君…そこっ……!」
自分の後ろをプラグでせめられながら、前でかほりさんを征服する。
ふと考えて、俺のあそこが再びむくむくと頭をもたげてきた。
「もっと…お願いよ…。」
かほりさんは積極的になって、花園を俺の鼻先に擦り付ける。
「は…あんん…かほりさん…。」
ぴちゃぴちゃと音を立てて、俺は蜜を絡めとった。
禁断の小穴に尖らせた舌を差し入れたり、小さな真珠の粒を転がしたりした。

「ああん…もう…あっ…入って……いい…わよ…。」
小刻みに体を震わせていたかほりさんは、くるりと仰向けになって俺とベッドの間に滑り込んできた。
知らない間に怒張していた俺の先端から先走りの汁がとろりと零れている。
俺の先端全体にその透明な汁を塗りつけると、かほりさんは優しく俺を導いた。

「か…かほり…さ……。」
彼女の中は熱くて締まっていた。
彼女を征服したい。
俺は腰を動かした。
腰を動かす度に、後ろのアナルプラグが不安定になってこぼれ出そうになる。
それでもそれは俺の体の奥の快感スポットを刺激し続けていた。
「かほり…さんも…感じて……。」
かほりさんにも感じてもらいたいと、俺は神経全てを繋がれた一箇所に集中させた。

「あ…ふっ…あん……あん…晃君っ…!!」
ぴちゃぴちゃと卑猥な音を立てながら、俺は腰を彼女に打ち付け続けた。
どれ位経ったか分からない。
だが、その時は来た。
ぐわっと下から波が押し上げてきた。

「来て!!晃く……ん!!」
「あっ…かほりさんっ…来るっ…イキそ……ああああああ!!!」
後ろと前、両方から得る物凄い快感で、俺は2度目だというのにあっけなく達してしまった。

それは大量に出されたせいか、俺達の結合部から溢れ出た。
俺は強くかほりさんを抱きしめた。
ドクンドクンと早鐘を打つ彼女の鼓動が、俺の鼓動と重なった。

 「プラグが入ったままじゃない?」
果てた後、俺は呼吸を整える為に暫くかほりさんの上に乗っていた。
かほりさんが身を起こしガムテープを剥がして俺からアナルプラグを抜き取る。
「晃君のお尻ってエッチ。あたしってすっごい尻フェチなんだ。」
言いながら、ウェットティッシュで赤ちゃんのように俺の性器をテキパキと拭き始める。
俺は、生だししちゃったんだよなあ~、とか思いながら快楽の余韻でぼーっとしていた。

「じゃ、あたしは今からお風呂に入ってくるから、ここで大人しく待っててね。あ、家に帰るんだったらそれでもいいけど。」
綺麗に片付けを済ますと、彼女は俺に軽くキスしてからバスローブを羽織ってベッドから這い出た。



そのまま部屋に残っているのも何だったので、俺はメモだけ残してかほりさんの部屋を後にした。
人気の無い裏通りをトロトロと歩く。
歩きながら、俺は自分の中の、彼女への不可解な愛情をどうすればいいのか思案していた。

明かに年上のかほりさんに俺は振り回されている。
彼女の仕掛けてくる遊びにはまり込んでいる。
でも、彼女の相手が俺一人である限りそれでも良かった。
彼女が自分の人生にいるだけで幸運(fotrunate)なのだ。
彼女の今を独占できるだけで、満足なのだから。
ぐたぐた考えるのはやめよう。
そう思ったら、夜風がやけに気持ちよく感じられた。




<完>
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