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Behind these silver eyes Ⅱ




 「相変わらず変態オヤジだな、鷹男は!」
佐々木翠は赤いアンダーウェア姿になると、俺の注文に文句をつけた。
「何がだ。顔がサルのように赤いぞ」

ホテルの翠の部屋になだれ込むと、俺達は荒々しくお互いが身に着けていた物を剥ぎ取った。
お互い下着姿になると、俺は以前のように
「ベッドの上で足を開き、俺に見せろ」
と命じた。

佐々木翠は長い足をベルベッドのシーツカバーの上に投げ出し、焦らすように赤い下着を脱ぎ去る。
ピンク色の花弁が顔を覗かせた。
「もう充分に潤っているようだな。触れ」
俺はベッド横に立ち、彼女が細い指をその花園に這わせるのを見つめる。
俺に見せるために、花弁の亀裂を左右に広げる。
潤っているそこは、それだけでクチャリ、と淫らな音をたてる。
「っふ……っ」
次に、上の方の堅くなっている蕾を中指で上下に擦った。
「んあっ………」
小さくブルッと彼女の体が震える。
彼女の指は、暫くそこに集中していた。
「俺の事を考えながら、そこに触れていたのか?」
俺は穿いていた下着を取り去り、はちきれんばかりの分身を握る。
「………。そ、そうだよっ……んんっ…」
中指だけだったものが、人差し指と2本で小さな蕾を摘んでいる。
そして、撫ぜ続けている。

彼女の花園から溢れ出している蜜を味わいたい、という衝動を理性で抑える。
が、手の中のモノは素直に反応を示す。
「……あんたもそうやって…触ってたのかよ。亀頭…濡れてんぞ……」

ああ。忘れていた。
これだ。
この女は俺に従うだけじゃない。

ただでは、起きない。

忘れていたな。
この感覚。

俺はベッド上の彼女の横に移動し、彼女の頬にピタピタと火照った肉棒を擦りつける。
俺の先端から出る露が、彼女の頬を濡らした。
「これが欲しいか?」
濡れた頬に柔らかな先端を押し付け、更に透明な滴を塗りつける。
翠が喉を鳴らした。
「欲しい……」
彼女は自身に触れながら、懇願するような唸り声を出す。
「まだだ」
俺はキングサイズのベッドの上の背もたれの前に座った。
「ここへ来い」
翠は指を濡れた場所から抜き取り、膝を突いて俺の前へ素直に移動した。
向き合っている状態から彼女の体を反転させ、両膝の下から腕を伸ばし抱えあげる。
胡坐を掻いた俺の上に、まるで赤子が小水をする時ような格好で佐々木翠が納まった。
「なっ……なんだよ、この体勢はっ!!」
思い切りM字に開かれた足に、彼女が腕の中で暴れる。
「俺もお前も、お前が良く見えるだろう」
彼女を押さえつけながら膝下の腕を伸ばし、無防備に曝け出された花園へ指を這わせた。
チュプッと、いい音が鳴る。
「ああっ!!た、鷹男!」
自慰で充分に濡れそぼっているその場所は、俺の指を難なく受け入れる。

彼女の尻に密着している分身は、その中に入りたくて堅く張り詰めたままだ。

だが、まだ駄目だ。
時間をかけて、味わうとするか。

「はああああっ………そこは、やめっ…」
「やめてもらいたいのか?こんなに濡れて淫らな音を立てているのにか?」
「んあっ……ぁあっ…」
左手で上の方の固くて小さな蕾を弄り、右手の中指を蜜壷の奥深くに突き刺す。
そして、そのまま出し入れを繰り返す。
「こんな……体勢……はずかっ……うあああっ」
翠は頭を仰け反らせ、俺の指に反応している。
両手は、俺の膝についたままだ。
その手に力が入り、爪を立てる。
「どうした?出したいのか?出せ。俺に見せろ」

俺は執拗に、彼女が反応する場所を攻めた。
「ふっ……ああっ……っ……いやだっ」

彼女は我慢をしているようだ。
女の絶頂は失禁と感覚が似ている。

「何が嫌なんだ?俺に止めてと請えば、やめてやる」
言いながら、指をパラパラと動かし続ける。
クチャクチャと淫らな音は、更に粘着質なものになっていく。
「やめ……んな。んああっ……あっ……あっ……あっ……」
そろそろ、だな。
強く彼女の反応する場所を指で弄る。
「あ、あ、ああああああ!!!!」
ぶるっ、と大きく翠の体が跳ね上がった。
同時に、俺の手と足にぶわっと飛沫が跳ね上がる。

「まだ、終わりじゃないぞ」
彼女の体が弛緩するのを見届けると、俺は彼女を膝で抱え、疼いていた塊で一気に貫いた。

「うあぁぁぁぁっっっ」
俺に串刺しにされた翠は、声を上げ堅く締め付けた。
「うっ………」
千切れそうなその熱さと狭さに、不本意ながら声が漏れる。
「俺が……見えるか?」
彼女の膝を抱えてゆっくりと上げ下げしながら、肩越しに繋がれているその場所に視線を落とす。
「んっ……見え……るっ…あっ…」
「どうだ?……俺に……っ…貫かれている気分は?」
「すっげ……ああっ…ん……サイコ……っあああ!」
彼女の言葉を聞いて、一段と強く突き上げる。
「もう……ここに……俺以外の奴は入れるな……いいな?」
「はあっ……ば……か……ああっ……当たり……前だっ……」
訊ねながら、ピストン運動を速める。
「その代わり………こいつは………お前のもの……だ」
俺は激しく突き上げ続けた。
クチャクチャとした愛液の混ざり合った淫らな音が、広い部屋の中に響き渡る。

限界が、近い。
「あああっ……鷹男っ……俺……また……あああああっ」
翠の声が朦朧とした意識の中で聞こえた。
「くっ……翠!……翠!!ああっ」
俺も自身を解放する。
4年分の想いを、注ぎ込む。
彼女の中を、熱く満たした。


栓をしていたものを抜き去ると、白濁した液が彼女から溢れ出した。
太ももを伝い、俺の足に零れる。
そのあまりの量に、我ながら驚いた。
盛りのついた10代の若造か、俺は。
自嘲気味にそれを眺める。

「いいのか?」
タオルで自身と俺を拭いながら、翠が訪ねた。
「避妊の事か?構わない。お前はもう俺のものだ。違うか?」
銀の瞳の主は、俺を不思議そうに眺める。
「いいのか?」
「同じ質問を繰り返すな。今になって気が変わった、と言っても遅いぞ。俺の中では決定事項だ」
はっはっはっは、と色気の無い笑い声が響き渡る。
「気なんて変わってねえよ。でも、あんたの変わりようにびびっただけだ。言っとっけど、あんたも俺のもんだって、忘れんなよ」
言いながら、佐々木翠はタオルで拭き取った場所に再び舌を這わせた。
俺を見上げながら、魅惑的に彼女の2つのシルバーが輝く。
「忘れるか。お前の帰る場所は、これから俺のいる場所だけだ」

俺は彼女の与える快感に身を委ねた。







 誰かがカーテンを開けたらしい。

俺は隙間から零れ入った朝の光で目が覚めた。
上下アンダーウェア姿の翠は、ベッドの横で手を組んで俺を見下ろしていた。
そこで昨夜の甘美な夢が現実だったと思い出す。

「何時だ?」
「8時。門田社長はご出勤のお時間だろ?」
確か10時に会議があったはずだ。
ぼんやりとその会議の議題について考えを巡らせていると、翠が突然腹を抱えて笑い出した。
「つーかあんたの寝起き初めて見るぜ。……ってか、前は夜ヤッたらとっとと俺を追い出してたよな」
俺は体を起こし、乱れきった髪を後ろへ撫で付ける。

10時、か。
あと1時間は、余裕が有る。

「ここ10年以上、どの女とも朝を迎えていない。厳密に言うと、学生の時以来だな」
「俺が10年ぶりにお前の寝顔を見た女か。嬉しいぜ」
翠は馬鹿正直に、満面の笑みを俺に向ける。

朝の太陽の光と交差するそれは、あまりにも眩しい。
俺はそんな彼女を引っ張り、ベッドに押し倒した。
「性的興奮を高める薬が必要か、もっとお前に証明する必要があるらしいな」
彼女に覆いかぶさり耳朶を齧りながら、囁く。



一晩などでは、到底足りない。

4年も俺を待たせたこの魅力的な女には

一生かけて、その存在の価値と必要性を証明する必要がありそうだ。




このシルバーアイズの裏に隠された女の……佐々木翠という人間の価値を。


 
<完>




あとがき:(文字反転してくださ
このお話はとある読者様の「鷹×翠が読みたい!」とのリクエストにおこたえして一気に書き上げた、もう1つのエンディングです。やっぱ短編って...楽だわぁ。鷹男ファンの皆様に喜んでいただけたら幸いです!
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