スポンサーサイト    --.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
デートin東京 Ⅲ    05.20.2007
 「ミーナちかれた~~~?」
ベンチに腰掛けると、タロはあたしの顔を覗き込んできた。
「少しだけ、ね。タロは?」
「ずえ~~~んずぇん!!俺、母をた〇ねて3千里どころか5千里行けちゃうよーっ」
やっと繋がれっぱなしだった手を解放してくれる。
「休んだら、原宿行きたい?」
ベタなデートだな、ヲイ。
渋谷に原宿…これでクレープ食べてアイドルのブロマイドでも買って帰ったら完璧

☆オノボリサンコ~ス☆

「行く行く~~~。クレープぅ~~~~!」
やっぱり(ガクッ)
「でもその前に……ミーナ足見せてっ」
「え、足?」
あたしは足を組んで、隣のタロに見せる。

あ。ヒールの部分……靴擦れしてマメが出来てる。
だから足が痛かったんだ。

「俺、絆創膏持ってないんだった。ミーナ持ってるぅ?」
「多分、1枚か2枚なら」
肩掛けバックの中から絆創膏を取り出して、踵のマメに貼ろうと屈むと
「かーしてっ」
とタロに取り上げられてしまった。

あっという間に、タロの膝の上に両足を乗せた、半分お姫様抱っこみたいな格好になる。

「いいよっ。自分でやるから」
と身を引こうとするあたしを
「良い子にしなさーいっ!」
と何故かタロはあたしを叱る。

しばらくタロとの格闘が続いて、あたしが降参すると、タロは右足からあたしの靴を脱がせ始めた。

「あの、だから、にほひ(臭い)とかするだろうし、さっさと……」
タロは真っ赤になってるあたしを完全にシカトして、マメにターゲットを定めている。

ピタ。
「右足完了ーーーーーっ!次、左足ぃーーー!」
同じく、ピタッ、と絆創膏を貼ると、タロはあたしの足を解放してくれた。

「ミーナの足、キレイ。臭いなんてぜーんぜん無い………………よ」

あ、目が合った。






かあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ



そんな擬音が聞こえてきそうな程、お互い真っ赤っか

オーマイガーーーーーッ!!
何だごの”空気ィィィ~~~~~~???!!


た、耐えられない。

駄目だあたし、こういう月9みたいなシチュエーション
80年代の漫画にあった(古っ)青春ラブストーリーみたいな空気。

こういうのは長澤ま〇みちゃんとか、も〇みち君に任せておこうよ。
美少女と美少年に任せておこうよ。ねっ。


「ありがとっ」
あたしはさっさと足をタロの膝からおろすと、
「さあ行こっか」
と立ち上がる。
「ま、待って!!」
とタロがあたしの腕を引っ張って、またベンチに引き戻した。

「どうした……んっ」
タロに振り返りざま。


「〇×〇×〇×〇×〇×〇×っ!!!!!!」








唇が、重なった。
パサッ、とタロの帽子が地面に落ちる。

タロのちょっと厚めな唇が、あたしのソレを覆い、ゆっくりと上下の厚さを堪能するようについばむ。

うわあ。
What A KISS!


そのうち、舌が進入してきた。
あたしの舌を刺激するように、つついたり、絡めたり、口腔内を確認しながら、
甘く甘~~く移動する。


やば……ちょっとあたし…ホーニーになってきた……かも。
血液が一気に上昇して、体が火照り始める。

も、これ以上…されると……。

反射的に、タロの胸を押していた。







「ごごごごご、ごめんなさあいっ!!!」

長い熱い口付けが終わると、心なし息が荒くなっているタロは真っ赤な顔のまま、だけどしっかりあたしを見据えながら謝った。
タロも、動揺してるみたい。

「あ…あんなカオのミーナ見たら、お、俺、押さえらんなくって、え……えーとぉ…」
「キス、上手いじゃん」
「ぇ…へ?」
タロが素っ頓狂な声を出す。
「どこで習ったの?いきなり...すっごい……上手かった」
言いながら、あたしの顔が再度火照るのが分かった。





サーバー・レンタルサーバー カウンター ブログ