スポンサーサイト    --.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 健人はベルトを外し、ジッパーを下ろした。
履いている下着から、半分硬くなったそれを取り出す。
いつも無表情でクールな健人が切なそうに顔を歪めながら、あたしの顔の前に、キレイな形をしたそれを差し出しだす。
『愛理……お願い』
また、声が届いた。

何度健人とこういうコトしただろ?
もう、数えられないくらい。

あたしは一つ溜息を吐くと、彼の肉棒を口に含んだ。
んんっ……と健人の口から声が漏れる。
目を瞑って、上を向いてる。
ちゅう~~~って吸いながら、舌を使って裏側を舐めていく。
上まで行ったら、柔らかな部分を飴みたいに舐め舐めしてあげる。
『もう一回、同じコトして……』
健人の命令がまた下る。
ちょっと柔らかかった健人が、舐める度に硬度を増してく。

ったく。
まだ本番は未経験だってのに、こーんな技術ばっかり健人に鍛えられて。

そう。
あたしは唇(=キス)と、下の貞操だけはこの変態弟から死守してた。

だって、姉弟だよ?
その一線だけは……どうしても超えられない。

あたしは、サービス(なんてしなくてもいいんだけど)で、ジーパンと下着をもう少し下ろして、健人の分身を解放してあげた。
プルンって感じで、隠れていたどっしりと重圧感のある袋が揺れる。
そこもピンク色に充血していて、思わず手を添えてしまった。
ちょっと顔を離して、健人の下半身をまじまじと観察した。

腰なんて細くて引き締まっていて、運動してる所なんて見たことないのに無駄な贅肉一つ無い。
あたし以上にご飯食べてるのに、ぜーんぜん太らない。
あたしなんて、贅肉だらけなのに。
食べたらすぐ太るのに。
あーあ。

あたしが集中してないのに気づいた健人は、
『愛理、触って』
と促す。
『わかったわかった!』
あたしは再び清潔な匂いが立ち込める健人の股間に顔を寄せた。
手で袋の重さを量りながら、舌を根元の方をチロチロしてみる。
健人の呼吸が浅く早くなっていく。
タラって上の滴が少しだけ垂れてきた。
それを、チュッて吸い上げてあげる。
『そこ……が、いい。先っぽ、吸って…』
『うん』
健人のリクエストに応えるべく、あたしは上の柔らかい所を攻めた。
ちょこっと乱暴に手のひらの熱くて柔らかい物体を、捏ね回す。
「んっ…」
って健人が肉声を漏らした。
アーモンド形のキレイな瞳が細まる。
暫く吸い続けてると、健人が少し息を荒くしながらあたしに言葉を送ってきた。
『キスしたい』
『駄目』
『じゃあ、愛理のが、見たい。見せて』
『本番は……駄目だからね』
『分かってる』
ちょっとイラッた顔をしながらも、健人はあたしの体を軽々と抱えてキッチン台へヒョイと乗せた。


健人があたしのここを見たのは……えーと、正確にはそれ以上の事をされたのは、あたしがノイローゼになった先輩に振られて(何度も言うけど、健人の仕業)、自棄酒飲んでベロンベロンになってた日だ。

メークとかぐっちょぐちょ、涙ボロボロのブス顔で、大学の女友達と構わず飲んでいたら、どうして居場所が分かったのか、健人が飲んでいたバーまで迎えに来た。

んで、気づいたら、あたしは自分の部屋に帰って来てて。
それで、あれよあれよという間に、いつもの『アレ』が始まって……。

『アレ』っていうのは、まあ、あの……今やってる、コレ?

あの中学3年の夏から数ヶ月に1回は「強制的に」(←ってのがポイントだよ!)健人の欲望を満たすお手伝いをしてた。
もちろん、コンピューターが壊れたのを直す代わりとか、宿題を代わりにやってもらう代償とか、たまに、弱みを握られてそれをダシに迫られたりとか………。

はっきり言うけど、それまで絶対あたしは自分の体に触れさせなかった。

健人はあたしが拒めば、決して無理強いはしない。



だけどあの日は……。







あの日は何故か健人は優しくって、
『男なんて吐いて捨てるほど居るでしょ?何で泣くの?』
って、いわゆる失恋した弱みに付け込まれて…。

『愛理の裸が見たい』
って言葉に、自暴自棄になってたし、酔った勢いもあって(←言い訳)見せてしまった……。
『お風呂から出るとき見た事あるけど、愛理の体は全然色気無いね』
なーんて言いながらも、健人のあそこはムクムクと元気になってって。





それ以来。
拒む事もあるけど
『最後までいかなければ見せて触らせて何が悪いの?減るものじゃないじゃん!』
って悲しい言い訳を自分にしてる。

でも……終わると、いつも罪の意識に駆られる。



はあ~~~~っ。





なーんて溜息ついてたら、いきなり履いていた膝丈スカートを捲り上げて、ストッキングをも脱がされてしまった。
は、早業だよ健人!

膝立ちの、大股開きにされてしまう。
『下着がもう濡れてる。……もしかして、感じちゃってた?弟の俺舐めながら、感じちゃってた?愛理も変態の仲間入りだ』
下着の上を手のひらで包み込みながら、健人が意地悪く言う。

かあああああ~~~と顔が真っ赤になる。

『あああああたしは、変態じゃないもんっ。感じてなんてないもんっ……お、おんなのこの生理現象だもんっ』
『そうだね。女の子の生理現象だね』
健人は適当に相槌を打ちながらも、あたしの頼りないシルクの下着をあっという間に取り去ってしまった。
ふっと冷たい空気があたる。
健人はしばらくじーーっとその一点を眺めていた。
口の端が引き上げられてて、小さな笑みを称えてる。
『すっごい、ここトロトロにとろけてるよ…』
『やだっ……そんなまじまじ見ないで!』
『なんで?キレイなのに?処女膜も……見える』
『広げっ……ないでよっ』
まじまじとそこを見つめる健人は、片手で自身を握りながら指で花びらを広げたり、蜜壷付近を円を描くように擽った。
「いやんっ」
もう、声が出ちゃう。
『今、愛理の声がちゃんと耳に聞こえたよ。もっと……もっと声を聞かせて』
『や……だ』
指が一本あたしの蜜の溢れてる場所に入ってくる。
『何がやなの?指一本でも……きついや。でも、美味しそう』
その指が入り口を揉むように撫でて、蜜を絡め円を描きながら上に移動する。
『ああ、そうだ…』
健人があたしの隣の棚から、何かを取り出した。
素早くそのチューブ式の琥珀色の容器のものを捻り出す。
「うあっ!」
冷たくてドロドロとしたものが、あたしの花園にかかった。
甘い匂いで、すぐにわかった。

蜂蜜。

下に垂れ落ちそうなそれを、健人の舌が器用にすくっていく。
ついでに、あたしの花園を舐め上げる。
「んああ!け、健人!!」
『美味しい。愛理の蜜と混ざり合ってて……』
あたしの上の方の小さな突起を見つけて、そこも舌で転がしてからちゅーって音を立てて吸う。
「ぁ…健人!」
『声……もっと聞かせてよ、愛理…』
健人の無言の言葉があたしの心に響く。

顔を埋めたまま、健人はくちゃくちゃと、そのままあたしの足の間を舐め続ける。
それに、シュッシュッシュって彼の上下してる手の音も聞こえる。

健人は時折、自分の先端の「分泌液」を指ですくって、その指をあたしの口元に持っていく。
健人の、味。
夢中で彼の指にしゃぶりつくあたしに呼応するみたいに、健人の舌の動きがねっとりと淫らになってく。
や……もう……気持ちが良い………。

『ヤダ……健人……もやめて……許してっ…』
健人の舌が、器用に動き回る。
二人のエッチな音が、台所に響き渡る。
『許してとか、言わないでよ。悪いコトしてないでしょ?』
『弟と……あたしこんなコトしてるっ……あんっ』

いけない事、してるってわかってる。
でも……。
ああ、もう、限界!

『愛理!俺……』

健人も、限界が近づいたみたい。

あたしの花園から顔を離して、首筋に顔を埋めた。
『イタッ!』
そのまま首に噛み付く。
多分、ヒッキーがついてる所。
昨夜、紅さんに吸われた所。

そんなコトぼんやり考えていたら。

健人の体がブルッと震えて硬直して、そして弛緩した。















『知ってた?神様は、完璧な俺を不完全にする為に聴力を奪ったんだよ。……愛理と繋がれるように』
暫くして、片付けを終えた健人は、あたしに話しかける。
『どーせあたしは何一つまともに出来ない、欠陥だらけの超不完全女ですよーだっ』
自室に戻ったあたしは、着ていた仕事着を脱いで、家着になった。
健人もそのまま、あたしの部屋に入ってくる。
ベッドの上に、腰掛けた。
『違うよ。愛理は俺の声になってくれるから、俺と愛理の二人で完璧な人間なんだよ』
『二人でなんてイヤだっ。あたしはあたしだっ!』

健人とこういう事をする度に、猛烈に後悔する。
自己嫌悪に陥る。

健人はそれを知ってるから、あたしにベタベタくっついてきてご機嫌をとるように同じ事を言う。

『愛理が、俺を照らしてくれてるんだ。……俺の、音の無い殺風景な世界を』
『何詩人みたいな事言ってんのよ。理数系のあんたが生意気に!!文系でもない体育会系のあたしに、そんなプレイボーイみたいな言葉攻めは通用しないからねっ』

どうして、実の弟とあたしはこういう事してるんだろ?
あたし達は、産業世界の文化的タブーを犯してる。



これは罪、だ。



『古代エジプトでは近親婚は当たり前だったんだよ』
『ここは古代エジプトではありませーーーーーんっ!』
ってか頭の中、覗かれまくり。
もうあたしにプライバシーってもんは無いのか!
『エジプトのみならず、世界各国の王族は……』
『はいはいはいはい。あんたは、なんであたしとこんな事してんの?あまりにももてないから、あたしの事哀れに思ってるの?女の子なんて選り取りみどりなのにっ……』
『なら、愛理は他の男ともこういう事出来るの?する?』
健人の黒い双眸が、覗き込んできた。

昨夜の事が思い出された。
もし、もし、門田さんがあのまま続けてたら……。
あたしは最後までやってた……かな?

健人が憂いを含んだ、クソ真面目な顔になった。
『昨日の夜、あの男ともこういう事出来た?俺じゃなくても?』

『わかんない……』
『俺は、出来ないよ。愛理以外の女の子とこういう事、した事無いし、出来ない』

はあ?
はあああああああああああ?????

『出来ないって、禁欲してる僧侶じゃあるまいし。今まで付き合ってた子達は?あの、エクボが超可愛い聾学校に行ってた沙紀ちゃんは?この間のT大の手話研究サークル仲間の、悦子ちゃんは?あの、胸の大きい……』
健人が、目を逸らす。
『俺が原因で、皆別れた。ってか、何もなし』
『何で?やっぱあんたおかしいよ!!!ま、まさか…男が…?』
『分かってる。おかしいのは、承知済み。だけど、愛理の思ってる「まさか」は無い。
愛理以外の女に体が反応しないだけ
『反応?』
反応?
『俺のここが、正常に機能しないから』
言いながら、健人は自分の股間を指差す。

反応って、機能って……。
えええええええええええええええええええええ?????

『なんで愛理はそんなに頭の回転がトロイの?もう俺達何年こういう事続けてる?』
『トロイも何もっ……何で?!』
『何で勃起障害かって?……知らないよ。俺が知りたい。でも不思議な事に、愛理となら正常に機能するんだ。言ってなかったっけ?だから俺もまだ、バージン』

だからこそ、愛理を誰にも手渡さない。
二人がちゃんと完全に繋がるまで。
邪魔する人間も、許さない。
でも、まだまだ時間はあるよね?


そんな声が聞こえてきた。

これは……健人からの挑戦状?



どうなる、あたしの貞操!!






とりあえず。
健人とあたしの話は、まだ続く!



サーバー・レンタルサーバー カウンター ブログ