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未年の朝 5    07.30.2007


 その日の夜。
スパルタレッスンを受けたあたしはへとへとになったまま囲炉裏の前で料理を作らされてた。

「あああ~~~明日香さん、そんなにかき混ぜてたら大根の形が崩れてしまいます!!」
「え?」
マッハでかき混ぜてたら、大根鍋はグチャグチャドロドロに変化していた。
「お粥でしょ、芋粥でしょ、山菜鍋でしょ。もー、毎日毎日鍋か粥で飽きたよ~!!グラタン食べたいよぉ~!!カレーライスが恋しいよぉ~~!!」

「ぐら…たん?何ですかそれは。いいですか、鍋が飽きたなんて罰当たりな事いうのではありません。これでも贅沢なんですよ!!ああ、もう大根がこんなになってしまって!!」
あたしが半泣きになってもお鈴さんは動じない。
こんなやりとりが一日中続いた。



 「帰ったぞ。」
突然ガラリと木戸が開いた。
一馬が帰ってきたらしい。
「天羽様♪」
ドン、とあたしを押しのけてお鈴さんは戸口に向かう。
「お早いお帰りで!!!」
「あ~一馬かぁ。お帰り。」
突き飛ばされて思いっきり前のめりにズッコケタあたしは、鼻頭を真っ赤にしながら振り向く。

一馬は果し合いがあったにしては、普通な感じだった。
戻ってきたって事は…勝ったんだよね?
「お疲れ様でした。そして、おめでとうございます。」
お鈴さんはそつ無くサササッと、一馬が羽織を脱ぐのを手伝う。

おめでとう…って、やっぱ勝ったんだ。
そうだよね、じゃなきゃ帰ってこないだろうし。

「ああ、お鈴さん。有難う。この馬鹿奉公人に基本を叩き込むのは大変だったであろう?今日はもうお帰りになってお休み下さい。これは少しの謝礼ですが。」
一馬は礼を言いながら、お鈴さんの手を取ってなにやらお金らしき物を渡していた。

「…ハイ。」
お鈴さんは下を向きながら、心なしか寂しげな声で返事をした。
っつーか、一馬!!
あんたこの人があんたに惚れてるって気づいてないの???
「あの、明日香様はまだ完璧に仕事をこなせるようになった訳ではありません。もし一馬さまさえ宜しければ時間を見つけて、定期的にここに来て指導しても宜しいでしょうか?」
おずおずと、躊躇いがちにお鈴さんは問う。

「そうだな。この馬鹿が一日で全てを覚えるのは不可能であろうし、
 もしお鈴さんさえ構わないのなら是非お願いしたいのだが。」
キラリ、とお鈴さんの目が輝いた。

「もちろんですわ!!天羽様。いつでもお呼びくださいな。」
一馬はお鈴さんの肩に手を置いた。
なんかこの二人って、隣同士にいると華があってお似合いだ…。
「夜も遅いので、送りましょう。」
と、一馬はお鈴さんを促し二人は小屋から出て行った。




 「あのねえ、そんなに馬鹿馬鹿言わないでよね!!」
暫くたって戻ってきた一馬は、何も言わず無言であたしが作った料理に手を付けた。
「不味い。」
一口食べた後、思いっきり眉を顰めて茶碗を置く。
「文句言うなら食うな!!ったく、朝起きたら居ないし、置手紙だって漢字難しくって読めないし、お鈴さんのレッスンは訳わかんないし。だいたいこんなご飯炊飯器さえありゃあ三十分で炊けんのにさあ…。んで、今日の果し合いはどうだったの?」
「あんな口先だけの男が俺を倒せる筈がないだろう。」
自意識過剰なのか、冗談で言っているのか、真顔の一馬からは何も読み取れない。
あははは、とあたしは笑いながら冗談交じりに聞いてみた。

「ははは、あっさり殺しちゃったりなんかしてないでしょうね?」
まさか…ねえ?
「そうだ。一振りで終わった。」
「はっ???」
ま、マジ??
この人、人を殺めちゃったの???

それなのに、なんて平然とした顔してるの???

「ホントに…死んじゃったの?」
「でなければ、俺が殺されていた。それが、果し合いだ。」
一馬はあたしの不味いご飯に食欲が失せたらしく、そのままゴロリと横になった。
「信じらんない信じらんない信じらんない!!!!!あんた人の命を何だと思ってんのよ!!!」
一馬は仰向けのまま、手を頭の後ろで組む。
あたし、殺人者と今、話してんの???
「お前は人の命の何を知っている?」
「何を知ってるって…。」
言われても…。
答えらんないよ…。
でも。
「人は殺しちゃ駄目なんだよ」
「お前の時代は人を殺めたりせんのか?」
一馬は訊ねながら目を瞑る。
「そりゃあ、殺人とかはあるけど…人を殺したら罰せられるのよ。だから、むやみやたらに人を殺したりしないの。誰も、刀なんて物騒なもの持ち歩いてないし、そんなのに頼らなくても安全だから…。」
「お前の時代がどうなのかは、知らん。この江戸でも人を殺めれば罰せられる。東西合戦以来の浪人が江戸に流れ、秩序を乱してはいるが、幕府より一応の御触れは出ておる。だが、果し合いは別だ。
双方とも、命を落とす危険を承知しておるからな。それより……お前の時代は誰も帯刀しておらんのか。…それは…いい時代というのか?」

独り言のように、一馬は小さく自問自答した。
あたしは、何も答えなかった。
暫く、一馬は目を閉じたまま、無言だった。
沈黙が、あたしたちを包む。

一馬は寝たものと思って、あたしは不味いと言われた鍋(しょうがないのであたしが一人で食べた)や食器を片付けようと、腰を上げた。


「どこへ行く?」
ハシッと、一馬の食器に手を伸ばしたあたしの腕が掴まれた。
「きゃあっ!!」
がっちゃーん、と食器を火の消えかけた囲炉裏に落としてしまう。
そのまま腕を強く引かれた。
ほんの一秒の出来事なのに、気づいたらあたしは一馬に組み伏せられてた。

えっえっえ???

「人を殺める度に女を抱きたくなる。」
何だってぇ~~~~?????
「なななな何言ってんの?!おかしいよそれ!お酒でも飲んできたの?決闘の時頭でも打たれたの?それとも、おかしくなったの????」
あたしは逃げようと、一馬の腕の中で暴れる。
なのに、暴れれば暴れるほど彼の背中にまわされた腕は逃すまいと、きつくなる。

「俺は至って素面だ。」
「ちょっ、まって、一馬らしくないって!!何で、どうして?あたしの貧弱な体じゃあ欲情しないんじゃなかったの?!!」
「そんな事も言ったな。」
「言った!!絶対言った!!!」
「今宵はお前の体で我慢だ。」


我慢って…あたしの意思はどうなるんじゃあぁぁ~~!!!


あれよあれよという間に、あたしは襦袢姿になっていた。
ちょっと怖かった。
見慣れ始めた一馬の顔が、熱を持った吐息が、不器用にあたしの首筋に絡みつく。

っつーかこれって、
「正夢…。」

「案ずるな。優しくしてやる。」
一馬はあたしの首を上下に舐めながら、襦袢の下に手を入れた。
太ももの上を撫で回す。
「あ…っ。」
太ももの内側を触れられると、体が弓なりに仰け反った。

ちょーっとまった、あたしの理性!!!

一馬はあたしのお祖父ちゃんのお祖父ちゃんのお祖父ちゃんのお祖父ちゃんのずーっと前の時代の人で、あたしという人間を一人作り出すには千人以上の人間が過去に関わってるから、もしかしたら一馬もあたしの遠い親戚だったりしたりして、そんなんだったら近親相姦になるわけで、ああ、でも遠い親戚だったら……。

「…って、ああん!!」
「何をブツブツ言っておる?」
襦袢の中の手が、下着をつけてないあたしの茂みを弄った。
あたしの顔の目の前で、切れ長の隻眼が口元の不敵な笑みと共に少し歪む。

「…遠い親戚だったら…?」
何、言ってるんだろうあたし……。
呪縛にかかったみたく、あたしは一馬の瞳から目を逸らす事が出来なかった。
「少し黙れ。」
荒々しく、口を塞がれた。
「ン…くっ…。」

無理やり硬く結ばれたあたしの唇をこじ開けて、一馬のねっとりとした舌が侵入してくる。
舌があたしの舌に絡んでくると、口腔内を舐めまわされると、自分の舌も反応してしまう。
「か…ず……まっ…。ひゃっ!!!」
茂みを探検していた指が一本、そっと閉じた花弁の上の方に侵入した。
指は円を描くようになぞりながら花弁の中の芽を探し当てる。
「あんっ!!!!」
「ここか。もっと足を開いてくれ。」
一馬は言いながらあたしの足を開かせる。
襦袢は既に半分はだけていた。

コリコリとあたしの真珠のような小さな粒の芽を、左右に動かす。
「ああ!!…ん…ちょっ…あん!!ずるい、あたしばっかり!!」
コリコリされる度に、あたしはエッチな声が出た。

一馬はあたしにキスをするのをやめて、空いた方の手であたしの襦袢を脱がしにかかる。
彼が体を離した隙を見て、あたしも手を伸ばして彼の着物の帯を解きにかかった。

「積極的な女だ。生娘ではないらしいな。」
「生娘?残念でした。処女じゃないですよ~。」
体を起こして上目遣いに一馬を見つめながら、あたしは彼の着物と襦袢を脱がせた。
一馬は初日に見た褌姿になる。
小さな刀傷がある、無駄の無い筋肉が引き締まった体は、少し汗ばんでいた。

同じ褌姿でも、褌に包まれてるあれの大きさは全然違った。
「……あ。」
あたしは、彼の体を洗っていたときの、あの滑らかな感触と熱さと太さをおもいだして、
顔が真っ赤になった。
「お前はどうしたいのだ?」
褌姿で膝立ちの一馬はあたしを見下ろす。
不敵な笑みが顔に浮かんでいた。
「どうしたいって…。」

決まってるじゃん。
「言わなければわからんぞ。見たいのか?」
その言葉にボッとあたしの顔が一気に火照る。ついでに下半身も熱く感じた。
「見たい…です。」
ニヤリと笑みを溢しながら、一馬は褌を解きにかかった。
スルリスルリと時間をかけて長い褌を解いていく。

思わず、喉が鳴った。
「すごっ……。」
触った事はあるけど、今まで見た事がなかった一馬の男は、
肌の色より色素が幾分濃い目で、大きくて、天を向いて硬く反り立っていた。

ぜんぜん…現代の男の人のと変わんないじゃん…。

ボーっとそれに見惚れながらも、あたしはおずおずと熱い塊に触れようと手を伸ばした。

「まだ駄目だ。」
「えっ…?」
伸ばした腕をまた掴まれて、今度はクルリとうつ伏せに寝かされる。
あたしの体に纏わり着いていた襦袢を後ろから抱き抱えられながら脱がされて、
そのまま膝を立てさせられる。
え…ていうか、後ろから丸見え…?
「あふっ…んん…。」
一馬の両手が後ろから回されて、あたしの胸を揉みだした。

仄かに淡く色づいたあたしの両方の胸の頂を、がさつな男の指で抓まれる。
同時に首の後ろに情熱的なキスを繰り返す。
「ああんっ…!」
動く度にお尻の上あたりに、覆いかぶさった一馬の体の硬く火照った中心が当たる。
すっごく…気持ちいい。
あたしのあそこがうずうずしてきた。
しつこく胸に刺激を与えていた両手は、あたしの横腹を摩りながら突き出されたお尻の上に到達した。
軽く左右に広げられる。

「えっえっ…?!」
ちょっと待って!!
「…案ずるなと言ったであろう。」
一馬はあたしの耳元で小さく呟くと、体を下のほうへ移動させた。

案ずるな…かぁ。
でも、確かに一馬の声音は、心なしか安心する。

「いやぁぁん!!」
そんな事をぼんやりと考えていたら、あたしの剥き出しの花園が開かれて生ぬるい感触がした。
一馬がもう蜜が滴っているそこを、ぺろりと一舐めしてきた。
「いい声だ。」
舌は何度か花園全体を上下に軽く舐め上げた後、さっき指で触れられた真珠の粒を見つけだして、さっきよりも少し膨張し始めたそこを舌先で突付いてきた。
「うわぁっ…あんっ…あ…!」
指でコリコリされるのとはまた違った快感に、体の力が抜けそうになる。

舌が上下左右に真珠を転がす度に、喘ぎ声が漏れる。
「あんっ…ふ…あっ!!」
もう…ちょっとやばい…かも。
……とか思っていたら、一馬もそれを察したのか、ふと顔を離す。
「凄く…濡れているな。」
何秒か見つめてから、顔を寄せて舌をあたしの蜜壺に移動させた。
一馬は舌を尖らせて小さな穴に入れ込む。
彼の鼻先は、心なしかあたしの…あの、後ろの隠花の辺りにあたってる…。

一馬はわざと顔を擦り付けた。
「あ…か…かずっ…そこ…っや……っ!!」
蜜壺に差し込まれた舌は容赦なくあたしの蜜を舐め取っているようだ。
蜜を味わいながらもチロチロと一馬の花園探索は続く。
「ひゃんっ!!」
お尻が左右に広げられた。終に隠花の周りに暖かい湿り気を感じる。
小さく窄んだ部分を丁寧に舌先味わいながら、指で花弁をなぞる。

「う…ん…ああ…。」
こいつ…実は超テクニシャン…かも……。
恥ずかしさと、快感がごちゃ混ぜになってて、言葉が出なかった。



あたしの長い夜はまだまだ続くのであった…。



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