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未年の朝 13    07.31.2007


 一馬はあたしの顔を両手で包んで熱くキスを繰り返しながら、自分の足を使ってあたしの膝を割る。
普段だったらそういう手馴れた感じがムカついてた所だけれど、今はそれどころじゃなかった。

恐らく、一馬とは最初で最後の…。

そう考えると、何故か涙が出てくる。
「本当に、いいんだな…?」
泣いているあたしの涙が唇の方に流れ落ちたのに気がついて、一馬が顔を上げた。
暗くてよく見えないけれど。
心配そうな、怒っているような、悲しそうな、それでいて何にも感じていないような、複雑な表情。
「ん…。」
頷きながら、あたしは霞んでいる視界を覆いかぶさっている一馬の上へ移動させた。

雑木林の木々の隙間から夜空と、現代では想像も出来ない数の星が垣間見える。

返事の代わりに、一馬はまた接吻を繰り返す。
それに答えながら。

何十年、何百年経っても男と女の愛の表現って変わらないんだなぁ、とか考えていると。
一馬の手があたしの裾に入り込んだ。
最初はふくらはぎのあたりを行き来していた暖かい手は、
そろそろと上へのぼっていき感じやすい太腿の内側で止まった。
あたしは一馬の首の後ろに手を廻して、催促するように腰を上げる。
一馬はそのまま直にあたしには触れず、それを覆う薄い茂みに触れた。
 
分かっていた。
時間を無駄にせず、ただ一馬を受け入れれば、それで終わりなのに。
多分一突きであたしはここから消えていなくなる事が出来るのに。
何故だか一馬に時間をかけて欲しいと思うあたしがいて…。
それに応じるように、一馬もこの“儀式”を特別なものにしようとしているみたいだった。
前回の時とは違った、優しい手つき。

前回…。
うわあああああああっ(/////////)
前回の事を思って、あたしの顔が真っ赤になった。

今よりも荒々しかった一馬の愛撫。
一馬の体。
一馬の…熱くて…大きい……。
途端にあたしの足に当たっている彼の下半身に、あたしの神経全てが集中した。
瞬間、あたしの女の部分もキュッと反応する。
一馬はそれに気づいたのか、
今にもとろりとあふれ出しそうなあたしの蜜壺を指でそっと撫でた。
「あん……っ!」
もっと、と催促するように、あたしはさらに腰を上げ足を広げる。
着ていた着物の裾はあたしの腰まで捲れ上がった。
開いた蜜壺の切り込みに、彼の指が侵入する。

「あ……かずっ…お願い…っ!!」
一馬は体を起こし、あたしの目の前に両足を抱えるようにして持ち上げた。
あたしは恥じもなく、彼の前で自分を曝け出した。
「ここか?」
探るように指があたしの襞を掻き分けて上下に移動する。
「ん……あっ…そ、そこっ。」
彼の指が二往復した所で、あたしは彼の指を掴んで感じやすい真珠へと導いた。

「はああああっ!!」
敏感なそこを、一馬はつまんだりかるく擦ったりして弄ぶ。
弄んだまま、彼の他の指は…多分中指だと思うけど、あふれ出しているあたしの蜜壺にツプリ、と差し入れた。
くちゅっ、くちゅっ、と卑猥な音を立てながら、小さな円を描くように指を出し入れする。
2箇所を同時に弄られて、あたしの下半身はいう事を聞かなくなった。
彼の愛撫に、蕩けそうになる。
一回大きな波に体を震わせると、一馬はあたしの腰をさらに持ち上げた。

「お前をもっと…味わいたい……。」
一馬はあたしの足の間から顔を上げながら、低くかすれた声でそう呟いた。
彼の隻眼は今まで見たことが無い程、情熱的な何かに捕らわれているようだ。
彼の暖かい息があたしの湿った場所に吹きかかる。
と、思ったら、今度は湿った彼の舌があたしの蜜を舐め取った。

「ふぁっ…か、一馬!!」
チロチロと、彼の舌はあたしの蜜を舐めとりながら、今度は舌を使って襞をかき分け上部の真珠の部分に辿りつく。
つっつくように舐められただけでも体がブルッと震えるのに、一馬はそれを器用に捉えて軽く吸った。

チュウーッ、と小さな音が鳴る。
「ああああああああっ!!!」
ビクリ、と一段と大きな波があたしをさらって行く。
電撃に打たれたみたいな大きなショックがあたしを襲うと、ぐったりとそのまま倒れた。

一馬は器用に褌を脱いでいた。
一馬の愛撫にノックアウト…と、言うより「イって」しまったあたしは、
仰向けに倒れたまま足元の一馬の動作を大人しくジッと見つめていた。
思い出すのは、前回見た大きい…彼の…。
やがてそれが白い布の隙間から顔を覗かせると、あたし食い入るように見つめた。

「これが、欲しいか?」
あたしの視線に気づいたのか、一馬が薄笑いを浮かべながら自分自身を指差した。
空に向かってそそり立つそれを見て、思わずゴクリ、と喉が鳴る。
体を起こして足元に跪いている一馬に近づくと、無言であたしは手を伸ばした。

前回は触らせてもらえなかったそれは、あたしの手の中で暖かく脈打つ。
一馬はあたしの頭を掴むと、自分自身をあたしの鼻面に擦り付けた。

汗と、男の匂い。
根元は血管が浮き出てグロテスクに光っているのに、先端は柔らかそうな傘で覆われていて…。
一番先っちょの小さな穴はすこし湿っていて、
そこから傘の窪みまで伸びている割れ目に沿って、おずおずと、控えめに舌を這わせた。

一馬の、味。

どこかで覚えがあるような……?
(注:彼女は朧月城での出来事を覚えていません)

一馬は耐えられないといった風に、ちょこっと荒々しくあたしの髪の毛を掴んで、押さえる。
いつもだったらぶッ切れてるとこだけど…。
でも、あたしもはやく彼を味わいたかった。
彼の先端を咥えこむ。

「………ぁあっ。」
舌で転がしたり、強く吸い付いたり、喉の奥ぎりぎりまで口の中に入れると、一馬が苦悶の声を漏らした。
腰を突き上げて、もっとあたしに催促する。
あたしも夢中で舐め続けた。
太い根元、小さな皺と薄い毛に覆われた袋、その裏まで丁寧に彼の全てを舐め尽すと。
一馬はあたしを押し倒して上に覆いかぶさった。

ついに、その時が来た。

一馬に両足を掲げ上げられながら、どんどんとあたしの視界が滲んでくる。
それに気付いたのか、一馬はあたしのほっぺたやオデコにキスしながら、
自分を持ってあたしの入り口に宛がった。

「本当に…?」
いいんだな、と一馬がもう一度訪ねる前に。
返事の代わりにあたしは彼の首に手を廻して引き寄せた。

 
つぷっ、と。
軽く一馬が侵入した。
あたしは強く目を瞑ってその時に備える。
 
ドオーンッ!
と、花火が打ち上げられる音がした。
空が光った瞬間、暗くて見えずらかった一馬の顔が明るく照らされる。

一馬は。
苦悶の表情を顔に浮かべていた。
今まで、見たこともないような…。
でもそれは一瞬の事で、また辺りは暗くなる。
またあたしと一馬の息遣いしか、耳に入らなくなった。
体が硬直した。
「……いくぞ……。」
そういうと、一馬はいっきにあたしの奥まで突き進んだ。











 
それなのに。


何も起きなかった。





 
一馬を受け入れた体勢のまま、あたしは顔を上げた。
暗闇の中でも彼の表情は読み取れた。
明らかに混乱しているらしい一馬と目が合う。


どれ位その体勢のままだったか分からないけど、あたしはニッコリと一馬に微笑みかけた。

一体何がどうなっているのかわけわかめだけど。
混乱して、頭が空白になっていて何にも考える事が出来ないけれど。
 

一つだけ分かる事があった。


あたしは、このまま一馬に止めて欲しくなかった。
一馬は小さく頷くと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
 


何度も花火は打ち上げられた。
 




第一部、終了!
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